産後のトラブル『尿もれ』第2回目は尿もれのセルフチェックです。
尿もれ治療の第一段階は「自分の状態を把握する」ことです。ご自分の尿もれの程度や状態を客観的にみていきましょう。
医療機関でない限り、MRIなどの精密検査はできません。
重症度の高い方は、泌尿器科などの医療機関をお勧めしますが、そこまでは・・・って方や、まずは自分の状態を知りたいという方向けに一般的な尿もれの評価をご紹介します。
尿もれの評価
ICIQ-SF
尿もれの評価によく用いられている質問票がICIQ-SFです。
3つの質問項目と1つの参考項目からなります。3つの質問項目の合計スコアは0~21点に点数化され、点数が高値であるほど、尿失禁の自覚的な症状や生活の質への支障が高いことを示しています。
骨盤底筋のチェック
尿もれに関係する器官が骨盤底筋です。
この骨盤底筋が出産などにより機能が低下すると、尿もれのリスクが高くなります。
まず骨盤底筋の動きを確認してみましょう。
この骨盤底筋が出産などにより機能が低下すると、尿もれのリスクが高くなります。
まず骨盤底筋の動きを確認してみましょう。
骨盤底筋の動き??
「骨盤底筋ってどこ~、力の入れ方がわからない~!」
大丈夫、そんな方がほとんどです。
まずは骨盤底筋をみつけてみましょう。
<骨盤底筋の見つけ方&力の入れ方>
①タオルをおしぼり状に丸めて縦に置き、その上に座ります。
タオルがあたっている場所が骨盤底筋になります。
タオルがあたっている場所が骨盤底筋になります。
→これはそのままエクササイズにもなります。少し痛いと感じる方は、骨盤底筋が硬くなっているサインです。タオルがあたっている箇所を前・中・後方に分けて、それぞれ別々に力をいれてみましょう。
②力の入れ方が分からない場合は、排尿中に尿を止める時の力の入れ方を思い出しましょう。(尿を止める動きの他に、肛門を締める動きもおこなってみましょう。)
その動きが分かれば、早く動かしたり、長く力をいれておくことが出来るか確認します。
力を入れている時に、代償していませんか?
お尻や内ももに力が入っている場合は、骨盤底筋を上手く使えていないサインです。
お尻や内ももに力が入っている場合は、骨盤底筋を上手く使えていないサインです。
骨盤底筋のチェックのPoint
①前・中・後方のそれぞれが単独で収縮できるか
②繰り返し収縮できるか
③素早く収縮できるか
④持続的に収縮できるか
⑤お尻や内ももに力が入っていないか
②繰り返し収縮できるか
③素早く収縮できるか
④持続的に収縮できるか
⑤お尻や内ももに力が入っていないか
といったポイントを押さえて自分の骨盤底筋の機能を評価してみましょう。
この骨盤底筋の運動が出来ない人は意外と多いですよ~。
その他
私がみるポイントとしては、姿勢、膀胱周囲の癒着、尿道括約筋の収縮、骨盤底筋の癒着、腹圧の方向、腹横筋などの腹筋群の状態、胸郭の動きなどを参考にして尿もれを評価します。
尿もれという症状には、様々な要因が関与しています。
特に産後は尿もれを引き起こす体のダメージが多く存在します。
尿もれは自然回復する人もいれば、専門的な介入をしないと症状が改善しない方もいらっしゃいます。また、潜在的に骨盤底の機能低下を抱えている方は、年齢とともに症状が出現する可能性があります。
特に産後は尿もれを引き起こす体のダメージが多く存在します。
尿もれは自然回復する人もいれば、専門的な介入をしないと症状が改善しない方もいらっしゃいます。また、潜在的に骨盤底の機能低下を抱えている方は、年齢とともに症状が出現する可能性があります。
そうならない為にも問題を先送りにせず、今から尿もれ問題としっかり向き合いましょう。
尿もれでお困りの方は『福岡の産後専門ケア&コンディショニングRe mama』にご相談下さい。