産後ママの体をみていると、肋骨の動きが悪い方がとても多いです。
肋骨を含めた胸郭という部分の動きが悪く、肋骨が開いたまま固まっているような状態になっています。
胸郭の動きが悪いと、身体に様々な影響を及ぼします。
その中でも『ウエストのくびれ』と胸郭の動きは深く関係しています。
産後にウエストが行方不明になっている方は必見です!
産後に大切な「胸郭の動き」
胸郭ってなに?胸郭の動きって?
胸郭(きょうかく) |
胸郭とは、肋骨、胸椎、胸骨からなる、心臓や肺などの臓器を守る壁みたいなものです。
胸郭は上下・左右・前後方向に動きます。肋骨の下方に手を当て、深呼吸すると、肋骨が広がるような動きをすると思います。これが胸郭の動きです。
産後ママの胸郭の動きが悪い理由
妊娠中に大きくなったお腹が、この胸郭を圧迫し、胸郭前面の癒着がおこり、胸郭は押し広げられた状態で固定されてしまいます。
産後もこの胸郭前面の癒着が残り、胸郭の動きが制限されます。
胸郭前面の癒着があると、胸郭の動きが悪くなるだけでなく、猫背になりやすく姿勢が悪くなり肩こりや腰痛などを引き起こす要因にもなります。
呼吸が浅い方や、クビレがなく肋骨が前に張っている方などは、この胸郭の動きが低下している可能性があります。
胸郭の制限因子 |
ウエストのクビレを作る条件
ウエストのクビレは、「胸郭がしっかり閉じること」
「胸郭と骨盤との距離が保たれていること」
この2つの条件が満たされていることが重要です。
胸郭の動きが悪かったり、猫背でお腹がつぶれた状態ではウエストのクビレは出来ません。胸郭の可動性を改善させることがクビレを取り戻すカギになります。
肋骨の開きcheck
肋骨が開いている状態(リブフレア) |
産後の胸郭エクササイズ
①肋骨周囲の皮下組織をリリースする。
妊娠中に癒着した肋骨周囲の皮下組織をリリースします。
肋骨周囲の皮ふをできるだけ薄くつまみ皮ふの可動性を改善させます。
肋骨のふちは脂肪がつきやすいので、しっかり皮ふと皮下組織をリリースしましょう。
②深呼吸で胸郭の可動性を改善させる。
身体を回旋させたり、側屈した状態で深呼吸。姿勢によって、息が吸いにくい感覚があれば、そこで再度ゆっくり深呼吸を行います。
繰り返していくと、徐々に肋骨が解放されていく感覚が出てきます。
③吐く呼吸で肋骨を絞る。
口をすぼめて息をしっかり吐く。肋骨を絞るようなイメージで、最後までしっかり息を吐き切ることがポイント。
息を吐く時に、お腹を引き込み、肋骨~下腹部を細く絞るような感じで行う。
その際に、肋骨の下部が閉じる動きを、手で軽くアシストしてあげましょう。
呼吸+胸郭アシストエクササイズ |